最近、ワクチン接種が実施されていますが、福岡では民間の企業であるトヨタが
自動車生産の効率化をワクチン接種会場で応用し発揮しているそうです。
自分もトヨタグループで3年間品質管理で働いていた経験があります。
そして、今回は上司から直接学んだ経験から囲碁など、他分野への応用ができた知識を紹介していきたいと思います。
PDCAサイクル
PDCAサイクルの言葉は。自分の働いてた職場の上司が口癖のように唱えていた考え方です。
4つの項目の頭文字から取った言葉で、品質管理における継続的な改善手法のことを言うそうです。
1.Plan(計画)
2.Do(実行)
3.Check(評価)
4.Action(改善)
この4段階をAction→Planに戻り繰り返し改善していく方法です。
これをそれぞれの段階で囲碁の指導という場合で深堀していきます。
1.Plan(計画)
この段階は目標を設定し、具体的にどのように実行するか計画していきます。
小学校でいえば、授業の前に黒板で今日のめあてを先生と一緒に板書した経験みなさんもあると思います。
あのような感じで具体的に目標設定していきます。
指導の場合、実行していく本人に決めさせる方がモチベーションがあり、実行しやすいのですが
相手が子どもの場合は、
きょうおれがんばる ○○さんとうつ たのしくうつ おれはまけない
みたいな感情をぶちまけられたり、それいつもやってるやん、がんばってくれみたいな効果的な目標設定ができない子の方が多いです。
なので指導者側からより、評価しやすい目標設定を提案して同意を得る必要があります。
例えば、ある日の目標はこんかな感じで提案します。
具体的な数値目標が立てれればいいのですが、囲碁の場合は難しいですね。
T君とS君
→前の週に見逃せて打てなかった両アタリとシチョウを打てるようになる。
Tさん
→切断されるキリを打たれないように、キリを打たれないか考えてから打つ。
Nさん
→今日は序盤に石を攻めるコトを意識して潰れるぐらいの気持ちで打ってみる。
Hさん
→ヨセを勉強したいのでできるだけ、穏やかに大ヨセまで進めて勉強する。
また、一日だけの短期目標、一か月の中期目標、3~6カ月ぐらいの長期目標と段階で決めるのも有効だと思います。
紙の用紙で書いて、意識づけさせるのも効果がありますが会話の中だけでも効果があります。
囲碁センター西新では、前週に打った棋譜から問題を作って、自分で自分の課題を見つけやすいように誘導してます。
後に書くことになりますが、自然と生徒の対局の評価、改善、計画の設定までお手伝いできる仕組み作りを作ってます。
2.Do(実行)
これは、本人が実行するだけですが先生がそれぞれの生徒の目標を知ってると生徒の対局のマッチングなんかで役立ちますね。
3.Check(評価)
これも、独学の場合は自己評価していきます。
もし、先生がいる場合は添削してもらい問題点を評価してもらうのもいいですね。
話しは少しそれますが、対局のアウトプット(実行)は先生の手伝える余地はほぼないので、自宅で対局を重ねて教室で添削、目標設定までするってのは一番コスパのいい教室活用法だと思います。
棋力UPだけを見るならインプットとアウトプットが重なる指導碁1局の時間で3局添削してもらった方が得る知識は多いです。
ちなみに囲碁センター西新では棋譜添削コース60分2000円で受けてますのでよろしくお願いします(営業)
4.Action(改善)
この辺りも、独学だと結構難しいですね。
・引き続き計画、目標通りに続行する
・計画、目標を続ける中で、新たに出てきた課題、目標を炙り出し
・計画を中止、または棋力が上がった後にするなどの延期
このような感じで複数の選択肢の中から課題を検討、決定していきます。
総合力で勝負の囲碁では数値化された指標が持ちづらいですが、他分野で応用する場合は数値化された指標等を用いて改善していきます。
独学の場合は、AI検討等もあるのですが実戦で再現性があるのかを意識して検討していく必要があります。
注意点とメリット
注意点は例えば、Aという目標のためにBという行動を犠牲にしていたとしても、否定せず褒める必要があります。
同時にAとBを達成するという目標でないなら、むしろ正しく、いつもならBとしか打てなかったとした場合、
碁が変化し。選択肢は広がったということになります。
碁の変化は大人は大の苦手で新しいコトの挑戦ってすごいコワいです。それで、固定概念で毎回同じような碁しか打てなくなるのですが変化する前は棋力が落ちたように見えます。負けます。
でも、負けながら変化していかないと強くなることも無理なので正しい反応です。
PDCAを回していくことのメリットは目標とすべきコトが明確になります。
きょうのめあてにも深い意味があったということですね。
目標がないとやみくもに対局数だけが増えて、いつもの感覚でしか打てなくなる。
すべきコトが決まることで集中して対局ができ、出てきた問題を一つずつ解決するパターンを覚えれる。
目標を作ったことで得られたメリットとデメリットも知れます。
今後どのように行動すれば強くなれるのか、何を変えれば強くなるのか考えるコトも明確化します。